台湾では古くから親しまれている高級烏龍茶「凍頂鳥龍茶」。ここ日本ではまだなじみが薄いようですが昨今の工夫茶ブームにより、その知名度を徐々に上げてきているようです。私たち「吉芳茶荘」では2000年10月より現在に至るまで、凍頂鳥龍茶の中でもさらに品質が高く、確かなものを、鮮度を落とさずに日本のお客様に提供してまいりました。このページではそんな「凍頂鳥龍茶」と、私たち「吉芳茶荘」のことについて、少しお話ししてみようと思います。少々文字が多くて読むのが大変かもしれませんが、そんなときは凍頂鳥龍茶で一息いれながらゆっくりと、どうぞ・・・。左上のロゴマークでTOPページへ戻ることができます。
凍頂烏龍茶とは
凍頂鳥龍茶とは台湾中部南投県、鹿谷郷凍頂山の標高800m付近に生息する、台湾高級烏龍茶の中でも最も人気の高い品種のひとつです。その起源はおよそ150年以上前、鹿谷郷初郷村に住む林鳳池と言う学生が、科挙を受けるため福健省に渡り、帰郷時に武夷山から持ち帰った烏龍茶の茶苗を凍頂山に植えたことが始まりと言われています。
畑の画像
製造方法
凍頂鳥龍茶の特長はその独特の形。それは時間と手間をかけ、何度も何度も揉まれた結果からくるもので、固く丸い形をしてよじれています。丸くなるのは茶葉をきざむという工程が無く、葉をそのまま揉み丸めるためで、その証拠に湯に戻すと1枚の葉をかたどります。これは「凍頂鳥龍茶」である、という証拠のようなもので、丸い形をしていないものは凍頂鳥龍茶とは呼ばれません。

凍頂烏龍茶の製造方法を簡単に御説明しますと、、、

茶摘み
良い天気の日のみ摘むことができる「茶摘み」。これはカッターで女性が手摘みします。摘めるのは、朝8時、10時、12時、午後3時の1日4回のみ。ちなみに朝10時から3時の間は水分が少なく、この時間帯に摘んだお茶は、同じ茶葉でも一番おいしいとされています。一人の女性が一日に摘める茶葉の量は、25kgから30kg(生茶)。ちなみに荒茶5kgからできる精製後の茶葉は3kgのお茶しかできないという計算からわかるように、手間のかかる貴重な茶葉ということがわかります。
お茶葉の画像
凍頂烏龍茶の葉
お茶の味
半発酵茶(中国茶の世界では青茶と呼ばれています。)に属する凍頂烏龍茶の持つ特長はその「味、色、香り」です。凍頂烏龍茶を味わうには、味覚だけではなく、視覚、そして嗅覚をお使いなってお召し上がり下さると、よりいっそうお楽しみ頂けることと思います。さて、その凍頂烏龍茶の茶葉から出る色はにごりなく、透き通った輝く黄金色。白い陶器に入れていただくと、よりいっそう色が引き立ち、目を楽しませてくれます。また香りは角の取れたまろやかな香り。一般の烏龍茶では決して得られることのない上品な香りが、あなたのリラックス効果を高めます。そして味は、すっきりとしながらめりはりの効いた豊かな味わい。上品な香りに包まれながら後味に残る心地よい渋みとまろやかな甘味が、お口の中を満たします。また、凍頂烏龍茶は入れ方によって様々な表情を見せるお茶。特に香りは多彩な表情を見せ、一煎ごとに微妙な変化を楽しむことができます。
一般に、凍頂烏龍茶は四季を通して収穫されますが、「春茶」や「冬茶」といったシーズン茶にあたる分類もあり、その中でも春茶は最も人気のある一つで大変香り高く、ミルキーな味が楽しめます。また冬茶は対極的にパンチの効いた味で、渋みの中にもまろやかな風味を味わえるのが特長です。

美味しい凍頂烏龍茶の入れ方は、「美味しい入れ方」をどうぞ。
茶器の画像
室外萎凋
摘んだ茶葉は10分から20分間、日光にあててしおらせます(これを日光萎凋といいます)。この作業は茶葉の発酵(酸化)を促すためのもので、茶場の味を左右するとても大切な工程です。

室内萎凋
次に室内で竹ざるに移し、茶葉を攪拌して萎凋する作業を繰り返して半日置きます。これは茶葉のなかの水分を徐々に蒸発させ、発酵を進めるためのもので、ここで茶葉の香りと味をゆっくり作っていきます。これも室外萎凋同様、とても難しく大切な作業です。

殺青(さっせい)
ここでは茶葉を300度に熱した釜で炒り、乾燥させます。この作業は茶葉の発酵を止め、青ぐささを抑える工程となります。

揉撚(じゅうねん)
乾燥させた茶葉を揉撚機を使い、表面の膜を取ります。こうすることで茶葉の仕上がりが見た目にも美しくなります。そして膜を取り除いた茶葉を揉撚機から取り出し、大きな白い布に包んで大きな球体にし、何度も何度も強く揉んでいきます。

玉解き
何度も強く揉んだ茶葉の入った袋を広げ、一つになった茶葉をばらばらにほぐします。そしてまた先程の揉撚の工程に戻り、また同じくほぐします。このくり返しをする数は、およそ100回から200回。非常に根気のいるきびしい作業です。

荒茶
最後に、茶葉にまだ残っている水分を取り去る為に乾燥機にかけます。茶葉の水分が6から7%になるまで乾燥させると、凍頂烏龍茶独特のコロコロとした丸い茶葉になります。(荒茶の出来上がりです。)荒茶が出来た後は一つ一つ女性が手作業で茶葉の茎を取っていき、完成となります。

以上、おおまかに説明してきましたが吉芳茶荘の凍頂烏龍茶は厳しい品質管理のもと、こうして作られています。ちなみにこれらの作業は不眠不休で、24時間から28時間以内にすべて行われます。凍頂烏龍茶が、香り高く、まろやかなで独特の味がするのは、こういった他のお茶とはまったく異なる製法で、丁寧に作られているからなのです。普段お飲みになっている烏龍茶や、市販のペットボトル等とは一味も二味も違う吉芳茶荘の凍頂烏龍茶。烏龍茶に対する考え方が変わるかもしれません。ぜひ一度お試し下さい。